これからホームページを作ろうとしている人の中には、ホームページをきっかけに、沢山のお客さんがお店に訪れている姿を想像しているかもしれませんが、実際には作ってすぐに集客できる訳ではありません。ホームページは作ったら終わりではなく、むしろ作ってからがスタート。作ってから「こんなはずじゃなかった。」とならないためのホームページ作りのコツをお伝えします。
作ってからが始まり?売上げに貢献するホームページ作りのコツって?
ホームページの制作に携わっていながら、お客さんに対してずいぶんと挑戦的なタイトルですが(笑)、Googleで検索して上位表示されたサイトをのぞいて見たら、あきらかに何年も更新されることなく放置されたホームページに出くわすことがあります。なぜ放置されているのか、その理由は分かりません。しかしそんなホームページのオーナーさんの中には、
『ホームページなんて経費が掛かるだけで何の役にも立たない!』
と思われている方もいるかもしれません。確かにホームページには、作った翌日から沢山のお客さんが訪れるといった即効性は期待できません。ホームページは漢方薬のように、時間の経過とともに徐々に効果が現れるという特徴があります。アクセスが増えないから、ホームページは役に立たないのではなく、同業者のホームページを参考にするなどしてホームページに不足している情報を少しずつ追加しながら、ホームページを育てる意識を持つことによって、集客できるホームページへと成長します。したがって作ったら終わりではなく、継続的な更新を心がけることが大切です。
ホームページが口コミの評価を下げる悪い例
継続的な改善は、ホームページに限らず実店舗でも同じですが、例えばラーメン屋が夏の暑さが本格的になったころ、お店の外へ「冷し中華はじめました。」のポスターを貼ったとしましょう。一般的に冷し中華は夏の限定メニューです。にもかかわらず、日焼けして色あせたポスターが、すでにメニューにない冬になってもそのまま貼ってあったら、あなたはどのように思いますか?このお店やってるの?商売ヤル気あるの?と思いませんか?
ホームページも全く同じだと思うのです。ホームページが更新されずに古い情報のままだと「この店つぶれたの?」「客に伝えるべき新商品の情報はないの?」と思われかねません。特に今はお店の情報をネットで検索し、口コミの評価を参考にしたお店選びは常識です。そこでホームページで紹介されているメニューに期待してお店を訪れたのに、実際にはメニューから消えていたりしたら、お客さんのお店に対する評価は、明らかにマイナスです。更新されていないホームページの存在がお店の評価を落としているとしたら、ホームページなどない方がいい。
飲食店に病院にカルチャースクールまで、あらゆるお店が口コミの対象となり、その評価がインターネット上に公開されてしまう時代です。自らのお店にマイナスの評価がついたら、それだけでお店へ訪れるお客さんは大きく減ることが予想されます。まずはホームページの内容に間違いがないように、確りと更新することが重要です。ただしそれは自らの評価を落とさないためではなく、わざわざホームページを見て頂いたお客さんのためを思っての行動であって欲しいと思っています。その意識って大切です。
あなたのホームページは「入りにくいお店」になっていませんか?
私の地元、山梨県富士吉田市にもいくつか商店街がありますが、30年前の賑わいは消え、今ではすっかりシャッター通りとなり活気を失っています。そんなシャッター通りの中にも営業を続けているお店はあります。ただし、お店の中の電気がついているようには見えないし、お店の中の様子が外から見えないからとても入りにくい。
おまけに入り口の周りには花が咲いていない鉢植えが占拠していて、日に焼けたポスターがそのまま目隠しのように貼ってある・・・。どう見てもお客さんを迎えているようには見えません。
ホームページもまったく同じです。集客して売り上げを増やすことがホームページの目的であるのならば、まずはお店が営業していることを確り伝えてください。新たな商品の紹介だったり、サービスの内容をより深く掘り下げて伝えてもいいし、FacebookやTwitterで今日の天気を伝えてもいいです。定期的な更新を続けることで、今回はどのような情報が加わったのか気になって、ホームページを繰り返し見て頂けるようになります。他人のブログなどで経験ありませんか?定期的に更新されているブログはお気に入りへ登録して、時々見に行くと思います。逆に更新が止まったブログは見に行かなくなりますよね。
ホームページの更新が止まると間違いなくホームページを訪れる人は減ります。アクセスがなければ、当然ホームページをきっかけに来店するお客さんもいません。ホームページをきっかけとした集客を目指すのであれば、定期的に更新し情報を発信し続けることによって、お店の存在をアピールすることが欠かせません。
伝える側が情報の取捨選択をしない
私はホームページはパラパラマンガに似ていると思っています。パラパラマンガの画、一枚一枚はとても小さな違いですが、その画をすばやく大量に次々と見せることによって、見る人へメッセージを伝えることができます。ホームページもたとえ小さな更新であっても、出来るだけ短い期間で更新を繰り返すことで、見る人へ信頼と活気が伝わるのだと思います。
もし更新するネタが見つからないときは、私が素人目線で伝えて欲しい情報をアドバイスします。情報を伝える側は何でも知っているので、
『こんな話は、みんな知ってるだろ。』とか、
『お客さんへこんな情報を伝える必要ないだろ。』
と思いがちですが、お客さんは伝える側が思っているほど、商品やお店について知らないものです。だからどんなに小さな情報でも構わないので情報提供を続けることがホームページのアクセスを増やし、それによって実店舗への来客へつながります。
ホームページは作ったら終わりではなく、作ってからも内容を見直したり追加することで正しい情報を届けること。そしてお店の今を見ていただくためのこまめな更新をぜひ心がけて下さい。
記事のまとめ
- ホームページは徐々に集客効果が現れるので、集客の即効性を期待しない。
- ホームページの内容に偽りがないように更新を続ける。口コミサイトのマイナス評価は集客に致命的になる。
- ホームページの更新が止まると、ホームページへ訪れる人も減る。
- 大きな更新ではなく、小さな更新を繰り返し行うことを心がける。
- 伝える側が思っているほど、お客さんは商品やお店について知らない。